高次脳機能障害克服のための体力づくり|自転車で海を見に行く!でも失敗

高次脳機能障害を回復させて、病前のような制限のない社会生活を送れるようにしたい。

 

これが障害を負ってからの私のテーマ。以前のような生活に戻るのは、あきらめていませんから。

 

そのために必要なもの。それは「体力づくり」です。体が資本ってやつですね。

 

千葉リハでのグループリハビリで習ったかな?

 

「脳機能を支えるのは肉体」だと。

 

図に表すとこんな感じです↓

 

高次脳機能のピラミッド図

 

この図は「下で支えている機能が働かないと、その上に乗っている乗っている機能がうまく働きませんよ。」という事実を表しています。

 

一番下の土台の部分は「エネルギー・易疲労性」。

 

土台をしっかりと整えないと上がぐらついてしまう。だからまずは体を鍛えて疲れにくしましょう!ってことですね。

 

体を鍛えている方から「筋肉は嘘をつかない」なんて、言葉を聞いたことがありますが、それって真実の一つのような気がします。

 

まずは筋肉ですよ!筋肉が付くくらい運動しよう!体を鍛えよう!易疲労を跳ね返そう!そんなイメージでとらえています。論理が飛躍しすぎているかな?

 

そんなわけで、無理のないペースで体を鍛え始めています。

 

大学病院の主治医にも確認しました。易疲労って神経疲労なので体力や筋肉は関係ないんじゃ?とも考えたからです。

 

「関係あるよ。」って答えが返ってきました。というわけで私の中では「体を鍛える=高次脳機能障害を回復させる活動」となっています。

 

私が行っている運動は自転車です。

高次脳の影響で免許停止の場合は自転車が乗れませんが、幸いにも私は免許を復活させることが出来ました。ということは自転車に乗れます。

 

さらには、数年前は自転車が趣味でよく乗り回していました。体重も今は90kgオーバーですが、自転車に乗っていた頃は55Kgを維持していました。食べても食べても痩せちゃうんですよね。カロリーを燃やしまくるので。

 

甘いものにも気を付ければ糖尿改善にも効果がありそう!…というわけで最近はちょこちょこと自転車に乗っています。

 

昨日は佐倉からサイクリングロード経由で東京湾に行こうとしました。残念なことに途中で雨が降ったので引き返しましたが…。

 

でもせっかくなので昨日はこんな感じで自転車に乗ったんだよ~というのを紹介したいと思います。

 

易疲労改善のために…自転車で走ったコース

全体期にはこんなコースです。途中雨が降って引き返したので距離はちょっと短めです。地図で見るとこんな感じ。

 

易疲労改善サイクリングコース易疲労改善サイクリングコース

 

距離と時間は…3時間半かけて40Kmほど走りました。平均時速11.4Km/hはママチャリなみのゆっくりまったりなペース。

 

佐倉・花見川サイクリングロード

 

国道16号沿いの八千代道の駅

八千代道の駅 (八千代道の駅のラック)

 

私が東京湾に向かうときに必ず立ち寄る最初の休憩所が八千代道の駅。寄るといってもトイレ休憩ですけどね。サイクリングコース沿いに位置しているので、自転車乗りが結構います。

 

ここのアイスクリームってとても美味しいんですよね。行きの時に食べておなかが痛くなると悲惨なので、帰りの時に休憩がてら食べていました。

 

花見川サイクリングロードに入る所の弁天橋

花見川CR入り口の弁天橋

 

新川CR弁天橋へのコース

 

写真のポイントは新川サイクリングロードと花見川のサイクリングロードの境目にあたるのかな?。ちょうど眺めのいい橋があります。

 

佐倉を通るサイクリングロードって3つのサイクリングロードが繋がっているんですよね。(花見川CR,新川CR,印旛沼CR)

 

で、「東京湾~印旛沼~利根川まで快適に行けちゃう」ような気がしますが、実際は微妙につながっていません。

 

つなげる予定はあるみたいだけれど、私が知る範囲では10年経っても何も変わっていないので、繋がることはないんじゃないかなぁ。なんて思っています。

 

そんな橋の上で、

 

「ここに来れるまで回復したぞー」

 

と、記念撮影しました。自由に移動ができるってうれしいです。

 

花見川サイクリングロードの地獄区間

眺めの良い橋を通過すると、花見川CRに突入です。でも、ここでいきなり問題が起きます。

 

砂利道なんですよ…。ママチャリだったらまだ良いかもしれないのですが…ロードバイクの細ぉいタイヤで砂利道って地獄です。

 

大雑把ですが、ロードバイクのタイヤの幅はママチャリの半分ぐらいで想像してください。そして空気がパンパンに詰まっています。石のように硬い!

 

だから足を取られるんですよ。滑るんですよ。パンクしそうで怖いんですよ。さらに石のようにか硬いサドルへの振動が痛いんです!

 

下手にスピードを出すと「ぎゃああああ!」ってなります。だからそろーりそろーりと恐れおののきながら砂利道を走るのですが…。ここで滅茶苦茶時間を食います。

 

時々、オフロード用の自転車に乗った方が無双していますが、うらやましいいい!

 

花見川サイクリングロードの眺め大好き

花見川CRって山の中ゾーンと都会ゾーンと海ゾーンといろいろバラエティーに富んでいます。景色に変化があって楽しいんですよね。

 

山の中ゾーンは「自然だよなぁ~」って雰囲気がなかなかの迫力。海ゾーンは海特有の解放感が素晴らしい!「海だ!潮の香りだ!ゴールだ!うほー!」ってわくわくします。

 

今回は写真を撮っていないのですが、次回は絶対記念写真を撮りたいと考えています。

 

サイクリングロードの自然な景色って最高です!

 

楽しいサイクリングのはずが…突如、暗雲に襲われました

花見川CRの砂利道ゾーンを突破。広くて快適な綺麗な道を走っていると昼時間がやって来ました。

 

お腹がすくと自転車のペダルを回すのが大変です。だから近くのコンビニでサンドイッチを買ってランチタイム!

 

その時でした…。

 


「うそだろ…そっちの方向から来たんですけど…。」

 

サンドイッチを食べながら空を見たら、家の方向に暗雲が立ち込めているんですよ。しかも、どう見ても迫ってきています。

 

「ああああああああああ」「雨具なんて持ってきてないよぉおおお」

 

なんということでしょうか。

 

花見川CRで雨雲に襲われる

 

雨だ!サイクリング中止!勇気ある撤退だ!転身だ!

「雨が降りそうなら引き返す。」

 

普通の人はそう考えます。たまに立ち向かっていく人もいますケド。それはそれでよし!

 

でも、中には「なんで自分が出かけた時に限って!!」って怒る人もいると思います。怒っても仕方がないんですけどね。空気が悪くなるだけだし。

 

1年前の自分がそうでした。高次脳機能障害の一つの症状です。抱いた感情がそのまま出ちゃう。

 

問題が起こると「いつも自分ばかりが不幸になる!」って思いこんで怒りが湧いていたんですよね。そして何もできなくなるんです。

 

「困っているばかりで問題解決が図れない。」って病院の先生に言われました。

 

では今回の私はどうだったのか?というと

     

  • 「うわーーやばい、やばい、やばい。撤退だーーー!!」
  •  

  • 「海は次の機会だ!」

でした。

 

自画自賛になってしまいますが、問題が起きた時に自力で解決策を見つけて、解決できるのって素晴らしいよなぁって思います。そしてこの時はそれができた。ありがたいです。

 

以前の私は出来なかったんですからねぇ…。「ほんと、回復しているなぁ。」って実感しました。

 

当たり前のことなんですけどね。その当たり前ができなかったんですよね…。わかる人はわかってくれるはず!!

 

病後のサイクリングで高次脳機能障害の回復を実感!

今回のサイクリングは急な天候悪化によって中断となりました。久しぶりの海を見ることはできませんでした。

 

でも、脳が回復したなぁって感じられる喜ばしい発見が2点。

     

  • 雨という急なトラブルにも感情を乱されずに冷静に対処できる
  •  

  • 40Kmほど自転車に乗り続けても平気なほど体力が回復

 

関東平野ではありますが、佐倉は陸の奥の方。目的地は海。ということはずーっとゆるやかな坂道なんですよね。

 

それでも以前と同じように移動ができた。これは大きいなぁって思います。

 

退院後数か月間は近所のイオンへの散歩で「ハァハァ」言ってグッタリ。千葉リハに通う電車の中でもグッタリしていましたからね。その頃と比べたら雲泥の差です。

 

「高次脳機能を支えるのは体力」でもありますし。体力回復は本当に嬉しい!

 

次こそは海を見たいと思います。暑すぎると熱中症が怖いので、なるべく早めに行きたいな。