確実に障害前の自分を取り戻していると実感した話|健常者時代の自分を超えてやる!

私、システム開発のお仕事をしています。高次脳機能障害になる前から。

 

大学病院の先生からは「高次脳の人のやる仕事ではない」とくぎを刺されました。

 

高次脳になってからもうすぐ2年です。変わらずにコンピューターシステム開発の仕事をしています。

 

脳に負荷がかかりすぎて危険な時期もありました。

 

もう一度倒れて入院するぐらいの覚悟。どんな事をしてでも復帰しようと無理を重ねていました。

 

抑制が利かなくなっていたため、再び倒れる寸前になりました。

 

家族に止められるまで憑りつかれたように仕事をしていましたから。

 

2年近く前はそんな感じでしたが、今はだいぶ自分を取り戻せています。

 

いや、病前と比べてもそん色ないレベルに回復しているんじゃないかな?って思います。

 

一時期は仕事の席に座ると吐き気との闘いでした。今はそれもありません。

 

記憶力が不安で不安でメモを取りまくった挙句、どこにメモがあるのかが分からなくなることも無くなりました。

 

記憶の線が正しく一本に繋がっているイメージでしょうか。

 

以前は記憶がとぎれとぎれだったんですよね。頭の中で記憶が断片化していて、記憶を取り出す際に全然関係のない記憶を取り出したりして、ハチャメチャな行動をとっていました。

 

私はそれを「物凄い勘違い」って表現していましたね。自分では正解のつもりなんだけれど、周りから見ると間違った行動をとっているのです。

 

それも明らかな間違いではなくて、周りも注意しないと気づかないような間違いです。微妙な間違い。だから分かりにくい。

 

さらにいうと、私って自信満々な性格だったんですよね。「なんでもできるぞー!」みたいな。

 

障害を負って以来、自分自身への信頼感や自信がなくなっているのですが、ふとした瞬間に昔の自分が出るんですよね。自信満々で完璧だってうぬぼれていた頃の自分が。

 

するとどうなるかというと、思いっきり自信満々に間違えるんですよ。もう恥ずかしいったらありゃしないです。

 

千葉リハのグループミーティングでもその傾向ががっつりと出ていました。

 

その時初めて自覚しましたね。

 

「私は自信満々にまちがえる障害なんだ。」

 

って。

 

記憶障害からくる注意障害ってやつですね。だからゴールに達せなくなる。そんな遂行機能障害のおまけももれなくついてきます。

 

千葉リハで診断された私の障害は

     

  • 記憶障害
  •  

  • 注意障害
  •  

  • 遂行機能障害

この3つなんですよ。

 

3つも障害がある!って思いますが、結局ベースになっている障害って「記憶障害」なんです。短期の記憶障害なんだけれど、これが他の二つの障害を引き起こしているんですよね。

 

だから、記憶障害が改善すると自動的に注意障害と遂行機能障害も改善するんです。私にとっての真の倒すべき敵は記憶障害なんですね。

 

で、「高次脳機能障害は治らないよ」って言われているんだけれど、かなり治っている実感があります。

 

今まさに新しい仕事をしています。周りの誰もできない技術的な仕事です。

 

仕事を進めると次々と新たな問題が襲い掛かってくるんだけれど全部クリアしています。進んでいます。

 

これってすごくないですか?すごいですよ!(自画自賛)

 

高次脳機能障害の私が技術屋さんに相談しながら自力で新しい仕組みを作ろうとしているんですよ。

 

たぶん日本のほとんどの人はできないとおもいます。こんなことを書くと「また慢心してる!」って注意されそうですが、そういうレベルの技術的な仕事をしています。

 

もうね思いっきり自画自賛させていただきますよ。こんな仕事、普通の人にはできません!!!!!!(もちろん勉強すればできます)

 

それを高次脳機能障害の私がこなしてるんですよ。去年の私が今年の私を見たら泣いて大喜びしますね!

 

「ああぁ…そこまで回復するんだ。昔の健常者だった頃の自分そのものじゃないか!」って…。

 

そんなわけで、いろいろと調べることが多くて大変なのですが楽しんで仕事をしています。

 

物凄いハイレベルな高次脳のリハビリだと思います。

 

まだまだやれます。私の脳はどこまでも回復します。そして健常者時代の自信満々だった私も超えて見せます!

 

がんばります!