高次脳機能障害とメモ|記憶障害のエンジニアが2年の経験から導く今のおすすめ

高次脳機能障害なみなさん。メモを取っていますか?取っているとしたら何にですか?

 

私は救急搬送された当日からメモを取り続けてきました。認知がどこかに飛んで行って字もろくに書けないような状態なのにメモを取っていたんですよ。

 

なぜかというと「この体験は絶対他の人の参考になる!」って考えたからです。どこで思いついたのでしょうかねぇ。救急車の中なのか、MRIの中で横になっているときなのか…

 

とにかく入院初日からメモを取り続けてきました。

 

その様子はこの記事も書いてあります。

https://koujinou.rgr.jp/koujinou_taiken/entry11.html

 

メモは付箋を使っています。ずーーーーとです。付箋はいいですね。気軽に書けて目に付くところに貼っておけます。強い安心感があります。

 

入院していた時のテレビ台は付箋だらけでした。退院後は仕事用PCのディスプレイ回りが付箋だらけです。
付箋だらけになる理由は、はがすのが怖いからなんですよね。二度と思い出せなくなるような気がして、付箋をはがすのは中々勇気がいります。

 

特に私はエンジニアですので、技術的な覚えることが今でも発生します。高次脳な人がやる仕事じゃないですね本当に。でもやっているんです。メモの力を借りながら。

 

そんな付箋に頼り切った私ですが、少しずつ整理整頓をしながら状況改善に努めています。このままではメモにおぼれてしまいますからね。

 

なるべく付箋は使わないよう意識しています。エンジニアらしくIT機器を使ってメモを管理したいと考えています。

 

そんなわけでこの2年間、WindowsやIOS。デスクトップPC、ノートPC、IPAD、スマホ(アンドロイド)、紙の手帳。付箋といろいろ試しまくりました。

 

その結果「今の私にとってもベストなメモはこれかなぁ?」って考えるとこんな感じになりそうです。

 

高次脳機能障害な私にピッタリなメモはなに?

なるべく紙のメモを廃止したいとは思っていますが、やっぱり紙は必須のようです。そのためITと紙の両方の良い所取りでメモを活用するようにしています。

 

とりあえず、今まで活用してきたメモを系統別に図にまとめてみるとこうなりました。

 

記憶障害になってから試したメモ

 

高次脳機能障害の度合いや今までの経験によってベストはバラバラだと思います。私はPCの経験が長いのでITのツールを使うことにアレルギーがありません。ただ最近の複雑なライセンス形態には辟易していますが…。

 

ちょっと今から上の図について説明してみたいと思います。高次脳機能障害のメモを探していらっしゃる方の参考になればいいなと思います。

 

パソコンの付箋ソフト

これはPCでお仕事をしている人にはありがたいツールだと思います。

 

Windows10に標準で付いているんです。

https://forest.watch.impress.co.jp/docs/news/1145457.html

 

Googleで「Stickey notes」を検索してみてください。MicrosoftのWindows10で使える公式な付箋ソフトです。

 

ずーっと使っていますが、不具合が起こることもなく安定して使えています。

 

デスクトップにちょろっとメモを書きたい!ってときにうってつけです。PCが使える方なら説明を受けなくてもすぐに簡単に使えると思います。

 

evernote

少し前は情報収集やメモアプリの決定版的な地位にいました。mac使いな方がよくブログで紹介していたとおもいます。

 

WEBサイトの情報収集に強いようです。議事録っぽいのも書けます。

https://evernote.com/intl/jp/

 

ただ、「これって記憶障害者が使うツールとしてはどうなのかなぁ…」って思いました。

 

ちょっと難しいかもしれない印象を抱いています。

 

健常者時代は結構ネットの情報収集にevernoteを使っていたのですが、今は全く使っていません。

 

少し前に「改悪騒ぎ」があったのですが、今はどうなったのでしょうか?使っていないので分かりません。

 

いきなりバッサリ切ってくるようなことをしてきて、大騒ぎになった経緯を見ているので敬遠しています。

 

ONENOTE

マイクロソフトのノートツールです。これって使えるようになると使い勝手がいいです。

 

が…デスクトップPCが必須かなぁって思っています。

 

あとMicrosoftアカウントを使うのがややこしいです。さんざん頭を悩まされました。本当にMicrosoftアカウントは厄介です。心の底から嫌いです。

 

障害を持つ前はメインの情報管理ツールとして使っていましたが、受傷後は敬遠しています。複雑で使いにくいので。(アカウント管理が)

 

過去の資産がたくさんあるので仕方なく使っている…そんな感じです。

 

DROPBOX

DROPBOXはインターネット情報ハードディスクのようなものです。

 

ここのフォルダを系統立てて作って情報の保管をしています。

 

PCのハードディスクとインターネットの情報を同期できるのがとてもいいですね。大好きです。しかも同期させるファイルを選べるし。

 

「テキストファイルにメモを書いたり、画面のハードコピーを取ってDROPBOXに保管する。」というのを結構やります。なかなか良いメモとして使えます。

 

ただ、大がかりな情報補完もできるし、小さなメモを保管しておく場所としても使えます。

 

私は千葉リハに行く際の経路をPCのブラウザからハードコピーを取って、DROPBOXに保管して、駅でスマホから確認する。なんてことをしていました。(それでも遅刻していましたけどね…それが遂行機能障害の恐ろしさです。)

 

GoogleKEEP

グーグルが提供している付箋アプリです。データの管理はインターネット上で行います。最近はこれの使用がメインになってきています。

 

元々使っていました。ネットから集めが情報をどんどんため込んで、後から整理するのに大いに役立っていましたね。

 

付箋だから使い勝手はすっごいシンプルなんですよね。

 

でも紙の付箋と違うのは、付箋にラベルを付けてグループで管理できる所。そして付箋の色が返られるところ、さらに手書きも可能な所。

 

これはやっぱり強いですよ。

 

もっというと、WindowsPC、ipad、androidとどこからでも同じ情報を扱えるんですよ。最強のメモソフトですねこれ。

 

EXCEL

仕事でよく使うEXCELです。

 

これのインターネット版を仕事用のスケジュール管理ソフトとして使っています。

 

PC内のデータを保管するEXCELでもいいのですが、インターネット版の良い所は、スマホからも内容を確認できる点なんですよね。もちろん更新もできますよ。

 

ただ、スマホでは表示領域が限られて書き込むにはしんどいです。だから主に使うのはデスクトップPCからとなります。

 

EXCELはシステム開発の仕事と相性が良いので、仕事のスケジュール管理とEXCELの愛称はとても良いと感じています。

 

必殺EXCEL方眼紙を活用すれば、どんな表でも書けますし。

 

紙のメモはどうなの?

紙でメモを取る際の最強は…ずばり「裏紙」だと思います。

 

ノートじゃないです。裏紙です。

 

印刷に失敗したけど、後ろが真っ白なA4コピー用紙。これこそが最強の神のメモだと思います。

 

なぜかというと、無地だからです。そしてメモを取るにちょうどいいおっきさ。

 

ある程度溜まったら捨てても良いし、表紙を付けてホチキスで止めて、本棚に保管しても良いです。

 

私は仕事の記録を紙にまとめたりもします。文字と図の混合情報はやっぱり紙の方が速いので。さらに紙の情報はパラパラっとめくって探し出すことが出来るんですよね。

 

当たり前のことですが結構重要なポイントだと思います。

 

だからある仕事をする際に紙のメモを取ったら、表紙をつけて本棚に保管するようにしています。定例処理などでは重宝します。

 

結局高次脳機能障害のメモのベストはどれ?

色々と私のメモの経験を書きました。色々なツールを使っていると思います。こんなにITを駆使する高次脳機能障害の人はなかなかいないと思います。

 

その私が最高のメモは何か?と聞かれたらこう答えます。

 

紙のメモ

家でつかうメモ用紙。最初はA4用紙1枚から。複数枚にメモを取るなら健常者のサポートが必要。(メモを書いたことを忘れるため)

 

大学ノートは後で読み返すつもりなら使わないほうがいい。まず読み返しません。読み返せません。なぜならどこに書いたか忘れるから。ノートをどこに置いたか忘れるから。

 

持ち歩いて使うのなら小さいA5ノートがおすすめ。B5ノートは大きいのでメモをするのがおっくうになるかも。ただし腰を据えてメモを取るなら絶対B5ノート。A5じゃ小さい。

 

紙に書いた情報はPCで清書するのをお勧め。なぜなら情報を引き出す能力は紙よりもPCの方がはるかに高いから。

 

電子情報のメモ

最強はGoogleKEEP。以前も別の記事で書いたと思うけれど、かなり使い勝手良いです。

 

android端末、windowsPC、ipad。と端末を選ばずに使いたい時にさくっと使える。しかも文字はキーボード入力でも手書きでもOKです。

 

この即応性、柔軟性が最高ですね。

 

とりあえずスマホで手書きして、後からPCでゆっくりと整理整頓。といった使い方もできます。

 

さらに音声入力も可能です。すごいですね。

 

高次脳機能障害の私にとっての最強のメモはこれ

電子機器と紙は両方使います。どちらも強みがあるので。

 

というわけで高次脳機能障害の私にとっての最強のメモは

 

「A4の裏紙とGoogleKEEP」+外で突然電話がかかってきた時用にA5の小さいノート

 

以上の3つと考えています。

 

この記事を書いてから1年近くが経過しました。私のメモはかなり進化しました。

 

A4の裏紙+GoogleKEEPを凌駕するメモと出会ったのです。

 

こちらの記事で紹介しております。
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