高次脳機能障害どう回復した?記憶が全く保持できなくなった私が運転可能になるまで

今まで何回か高次脳機能障害についてまとめてきましたが、またまとめました。インフルエンザ脳症で脳に障害を負ってから、回復するまでの流れです。

 

私、図にまとめるのが好きなんですよね。仕事でもしょっちゅう図にまとめています。お客さんとシステム開発の仕様のやりとりをする時も、プレゼンをしに行くときも、とりあえず図にまとめることから始めます。

 

こういうスキルは一度に身につくと忘れにくいとは思いますが、すでに1年半以上もプレゼンの仕事からは遠ざかっています。

 

上手なものではないのですが、せっかく仕事で身に着けていたものです。また再び活躍できる日が来るのを願って、高次脳機能障害の回復までの流れを図にまとめました。

 

ところで運転再開はどのタイミングで可能になるでしょうか?下に答えがあります。

 

高次脳機能障害回復までのフロー (高次脳機能障害回復までのフロー)

 

上の図は様々なツールを使っています。これもまた作業療法の一つである新しい事への挑戦です。
MicsoroftのパワーポイントやWPSOfficeのPresentation。そしてお絵かきソフトのGIMP2やCLIPSTUDIOも使います。ちなみに今回はお手軽に漫画を描くソフトのコミPO!も使いました。

 

障害を負ってから運転再開可能になるのはいつ?

今、高次脳機能障害になって運転再開を目指している人が知りたいことは、

 

     

  • どのくらいのタイミングで運転再開できるのだろうか?
  •  

  • どのような条件が揃えば運転再開ができるのだろうか?
  •  

  • どのような試験をパスすれば運転再開ができるのだろうか?

 

答えは全てこのサイトに記事として掲載してきました。

 

「私が救急搬送されてから何を経験して、どのくらいが経過したら、どういう経緯を経て運転再開ができた。」

 

そんな内容が細かに掲載されています。ぜひご確認ください。(運転再開後の山場についても記述しています。ぜひどうぞ。)

https://koujinou.rgr.jp/koujinou_menkyo/

 

ちなみにこの記事では「どのくらいのタイミングで運転できるのか?」について述べます。

 

高次脳機能障害になった私はどのタイミングで運転再開の許可が下りたのでしょうか?

 

上の図に照らし合わせて説明すると、「青線で記述しているのリハビリのゴールゾーン」に到達したときに、運転再開のための試験を受けられました。

 

「リハビリをすべて完了させないとダメなの?」って驚いた方もいるかもしれませんね。

 

運転って高次脳機能をフルに使いますから、すべての脳機能が完璧に揃っていないと運転不可のようです。

 

たとえ運転技術がどんなに高くても、免許取り立ての初心者よりもどんなに運転が上手でも、運転不可です。どこかに落とし穴が隠されているからです。その落とし穴にはまると致命傷を負います。自分も周囲にも。

 

脳に障害を負うってそういうことなんですよね…かなりつらい現実ですが、これを認めない事にはリハビリのゴールには到達できません。

 

なぜなら、現実を受け入れるのがリハビリのゴールだからです。

 

「自分の能力は欠けてしまった。もう以前の自分ではないんだ。」これを完全に受け入れる。「本当の自分だったら…!」は1mmも思ってはなりません。

 

本当の自分。理想の自分。過去の自分はもうこの世には存在しないんですよね。

 

これを頭で受け入れる。そして自分事として完全に受け入れる。心底納得する。

 

言い方が後ろ向きで残念ですが、「過去の自分を取り戻すのは諦める」がしっくりくるかな…。

 

「以前の自分ではないんだよ。何でもできていた自分は消えてなくなったんだよ。」そう考えたこともありました。

 

これもまた相当後ろ向きですが、このくらい振り切って考えないと未練が残るんですよね。障害を持つ前の自分の姿に。

 

運転は高度な認知機能を必要とします。高次脳の人が挑戦するには高い壁です。乗り越えるためには、それなりの代償が必要なんですね。

 

それが私が経験した運転可能になるための条件でした。

 

運転再開から半年が過ぎた今。毎日少しずつ運転しています。

 

ちなみに運転再開直後の私の様子はこんな感じでしたよ。それはもう…「趣味が運転な私が、まさかこんなことになるなんて。」状態になりました。

https://hiroxy.net/koujinou_taiingo/post-1358.html